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蔵王にも雪が降り、町から眺める熊野岳や屏風岳付近はうっすらと雪が確認できる白さになった。里山もようやく色づき始めた。標高の高い山と違って、100mから200m前後の山が連なる柴田町の里山の紅葉はあまり鮮やかではない。その中でも神社仏閣にあるイチョウの木の黄色は見事で、ひときわ目立つ。毎日通勤する途中で「里山より色づくのが早くケヤキや桜の紅葉が美しい」と思えるのが、槻木小学校の北側にある平堀沿いの並木である。大木ではないのだが黄色や赤のコントラストが見事だ。
春は多くの人に注目される桜も意外と紅葉もきれいだ。開花が早い木はやはり紅葉も早く、若木ほど遅いようだ。さくら歩道橋から眺める紅葉した船岡城址公園と白石川一目千本桜も、春と同じように素晴らしいのだ。と言っている私も実は秋の桜の写真を撮影したことは、これまで一度しかない。「桜の紅葉の素晴らしさをもっと多くの人に知ってもらいたい」「四季を通じて桜に親しんでもらいたい」と思っているのにである。いつも秋になると「桜の紅葉もイイナー」と通勤しながら毎日眺めているのにである。
今年は春と同じように気合を入れて撮ろうと思っていたら、今春にシンガポールから柴田町の桜を見に訪れた女性の方から「桜の紅葉の写真を見たい」とリクエストがあった。気合とは裏腹に時間がとれず、撮影したのは11日の夕方だけ。写真は柴田大橋の下流の船岡土手内で撮影したもの。2日から3日前が一番良かったようで、紅葉が終わろうとしており枯れ葉状態になってしまっていたのが残念である。来年こそは…。乞うご期待。
シンガポールの女性の方とは、帰国後もメールをやりとりし交流を深めている(“シンガポールからの便り”を寄稿していただいている)。あまり大きい声では言えないが、来月、さくらの会の有志で彼女に会いに行く予定である。冬がそこまで来ているが、常夏のシンガポールに行き、春に訪れた親子との再会や家族、友人の皆さんに会えるのが楽しみだ。柴田町のさくらを宣伝してこようと思っている。 |