19 2002.12.1

メリー クリスマス

 
クリスマスの飾りつけに常夏の国でも
年の瀬を感じます。
去年さくらの会ホームページの管理人さん
が撮影したオーチャード通り高島屋のクリ
スマスツリーを、今年は私が撮ってみまし
た。
年もとうとうクリスマス・キャロルの流れる月が来てしまいました。齢、加わる毎に年月の過ぎ去って行く速度も増し加わる気がします。柴田町さくらの会のみなさんがシンガポールを訪れてくださって早一年が過ぎました。ついきのうの出来事だったような気がしますけれど。

 振り返ってこの一年、期待された経済回復は逆を辿り、とうとう経済不況から脱出することができないまま、今年も暮れて行こうとしています。失業率は11月現在5.2%に達し、更に上昇することも懸念されています。日本の経済回復もなかなか順調ではない中、中国、韓国へと経済復興を求めて企業の移動、進出が著しく目立った年でした。それにつられてと言うことでもないのでしょうが、若者達の興味も韓国へと変ってきています。つい去年まで、Jポップ、Jファッション、J ドラマがシンガポール、マレーシアの若者文化を席巻していましたが、気が付けばワールドカップの後と言えるでしょうか、Kポップ、Kドラマに席を譲り気味です。

 マレーシアは“Look East”政策(日本に学べ)を最初に声高に唱えた国でした。しかし、数ヶ月前「我々は韓国に学ぼう、日本は良くない見本として学ぼう」と、日本を反面教師に、とでも言いたいようなマレーシア首相の発言がありました。

 かと言って東南アジア諸国の日本に対する期待が失われたわけではありません。経済とは別の分野(教育、医学、科学)でも日本からの研究チームがシンガポールに多く招聘されたことも、今年、目についたことでした。

 この時期恒例のシンガポールライトアップが始まりましたが、去年に引き続き、経済不況の煽りを受けて寂しいライトアップとなっています。それでも間もなくイスラム教の断食空けの祝いの日、そしてクリスマスを迎えるシンガポールはホリデー・シーズンらしく毎夜深夜まで明るく賑わっています。

 ちょっと早目ですが、シンガポールから年の終わりのごあいさつを申し上げます。

I wish every one of you
A Very Merry Christmas
&
A Happy New Year.