16 2002.9.1夏まつり
今年も、シンガポール独立記念日がやって来ました。37回目です。
年ごとにエンターテイメントの様相が強くなってきた独立記念日の式典はシンガポール人にとっての「お祭り」と化してきたようです。いつもの年ですと、独立記念日前後は歴史を振り返り、どうしても日本軍の侵略の行為に話しが及んでしまうのですが、今年は様子が違っていました。シンガポールは世界4大宗教が同居しているめずらしい多民族国家です。「セプテンバー イレブン」と単語になってしまったあの出来事がシンガポールではまだまだ尾を曳いて、宗教間、民族間の調和に大変神経を使っています。 シンガポールの行事は宗教に関わるものが主ですから、どうしても宗教別、民族別に祝ったり楽しんだりすることになります。独立記念日はシンガポール人4民族が全体で参加し祝うことのできる貴重な「お祭り」ですから、今年は特に民族間のハーモニーを謳いあげ強調していました。式典は歌、民族舞踊、エアーショー、花火と、娯楽の少ないシンガポール人には楽しみなイベントですから、入場券を手に入るための徹夜の列ができるほどです。 ![]() 私が住んでいるWest地区に立てられていた4民族調和をアピールする看板。 ![]()
国の「お祭り」が終わったころ、こちらも毎年行われるシンガポール日本人社会の「夏祭り」が日本人小学校の校庭でにぎやかに開催されました。今年はインターネットブロードバンドでライブ放映もされたのだそうです。校庭にはやぐらが組まれ、次々にパフォーマンスが繰り広げられます。来場者の半分はシンガポール人で毎年楽しみにしてやってくるリピーターも多いと聞きます。夜店も並び、日本食や金魚すくいなどを楽しめます。紅白の夜店のテントはシンガポール人にはめずらし日本の風景のようでした。
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夏祭りのクライマックスは日本人もシンガポール人も来場者全員で踊る盆踊りです。シンガポール音頭も今年発表されて振り付けも楽しいものにできあがりました。写真をお見せしたいのですが、残念なことに何が何だかわからない写真に出来あがっていました。
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シンガポールは一年中夏なのに、今年も「夏祭り」が終わると夏の終わりの寂しさをを感じています。柴田町はもう秋風が立ち始めたと聞ききました。シンガポールも雨期の走りを思わせる雨の多い天候が続いています。一年の巡りの何と早いことでしょう。
来月はどんなことを報告できるやら、私自信も9月のシンガポールでの出来事を楽しみにしているところです。
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