12日本からシンガポールの便り
日本へ一年ぶりの里帰りをしています。ようやくインターネットのできる場所を見つけましたから急いで原稿を送っています。
17日ほど前から関東、東北、名古屋を回り今、京都に来ています。日本到着と同時に「有事法制関連3法案の決定」小泉首相の突然の公人としての「靖国神社参拝」のニュースに説明のつかない日本の先行きに不安を感じる今回の里帰りの幕開けでした。シンガポールではこれらのニュースはどのように報道されたでしょう、大変興味の湧くところです。 去年に続き再び4月に里帰りを果たせたのですが、残念ながら今年の全国的な桜の早咲き現象に柴田町の桜を楽しむことはできませんでしたが、柴田町のさくらの会の皆さんに再会、再々会することができました。去年と何ら変わるところのないさくらの会の皆さんのご親切と歓待に再度甘えてしまうことになってしまいました。東北に馴染みのない私のために東北各県を案内していただいたりもしました。 柴田町白石川堤の桜はすっかり葉桜に変わってしまっていましたが、東北三大桜名所と呼ばれている弘前公園と北上展勝地の満開の桜の下にも立つことができました。東北の町では、行くところ行くところ、桜、桜に迎えられ残された人生分の桜三昧を味わった気がします。柴田町が東北三大桜名所の一つに数えられていないことが不思議なのですが、柴田町の桜のファンの皆様はどうお考えでしょうかと伺いたい気がしました。 さて、私はこれから大阪、そして生まれ故郷の博多を回り東京へ戻ってシンガポールへ帰ります。毎日滞在場所が変わり、毎日多くの友人、知人に会い、短い時間内に10年、20年、30年の空白を埋め尽くす充実の日々をあと10日ほど続けます。 一年ぶりの日本を駆け足で走りぬけながらも、シンガポールから見て感じていた日本と実際に肌に触れる日本との違いなどを感じてお話ししたいこともありますが、次の機会に譲りたいと思います。 この長期で贅沢な里帰りに快く送り出してくれた夫、子供達、そして同僚達に感謝と少々の後ろめたさを抱きつつもうしばらく日本の初夏を満喫するつもりです。 |