チョウセンアサガオらしい…。という花の鉢植えを昨年の夏にいただいた。植木鉢に高さ1mばかりの竹ひじの楕円形の輪を作り、それに丁寧に蔓を這わせてある。毎朝、直径が約2p、かくの長さが約4pの小さな真紅の花が3〜4個咲く。
私は初めて見る種類だった。秋まで育てて種子をとった。 5月、庭の隅に蒔いた。ナナカマドが1本あるのだが、その下にである。枝張りを詰めて育てたもので、樹高は2mばかり。この木に朝顔を咲かせてみようという算段だ。はたして?…。首尾よくゆけば写真をご覧いただこうと思っている。 ともあれ、この花の本当の名前を調べたいのだが、私の植物図鑑には無い。さて、いかにして辿り着くかだが…。 きな臭き有事法制無縁がにギターかかえつ吾子(あこ)は出てゆく
これは6月2日(日)宮城県民会館で行われた宮城県短歌大会に出詠した私の短歌である。30名の選者のうち、結社“をだまき”の柴田康子氏が1点入れてくれた。まことに評価の低い作品である。「きな臭き有事法制」と心配する私と「無縁がにギターかかえつ吾子は出てゆく」と、無頓着に自由を謳歌している息子との対比の面白さを詠もうとおもったが、評価は低かった。
ちなみに、この大会の最優秀賞の“河北賞”受賞者は斉藤俊輝氏(結社・砂丘所属)の かすかにも父の匂ひの残る部屋なにするとなく一人きて座す
であった。点数は14点である。亡父(?)の思慕の心情がおさえた表現をよく詠まれている。
わたしが短歌の師とも尊敬している遠藤正氏(コスモス短歌会所属)は9点で6位に入賞した。(平成12年には河北賞を受賞している。) 春の日に写るわが顔入れて拭く冬に汚れ窓のガラスも
が氏の短歌である。「写るわが顔入れて拭く」と詠む感性がみずみずしい。宮城県短歌大会には宮城県短歌クラブの主催である。私のように結社に所属していない者は、本来はこの短歌大会への出詠は“なじまない”のだ。当日の出詠者は202名。うち無所属は私を含めて7名である。県民会館の6階の会議室が出席者でいっぱいになった。県内に、こんなに多くの短歌を愛する人達がいる…。ともうと、感慨深いものがあった。
私は、短歌は独学でも上達できると考えてきた。たしかに可能である。だが“ひとりよがり”の分野に踏み込んでしまう危険がある。やはり結社に加入し、同好の人達と一緒に研鑚すべきではなかろうか、とおもいはじめた。 加入する結社は当然、小池光氏(柴田町船岡出身・第8回直木賞作家・大池唯雄氏の長男)の所属する“短歌人会”である。小池氏は第5歌集「静物」で本年度の芸術選奨新人賞を受賞した。結社に所属し、決意をあらたに短歌にとり組みたいと思っている。 |