NO34

2002.11.3
   




                  千葉県松戸市から


 10月中旬に叔父が88歳の天寿をまっとうし、船岡での葬儀に参りました。喪主の従弟は幼い時から私のことを『京子姉ちゃん』と呼び私の弟のように思っていたのですが、すでに50歳になっていて、つくづく歳月を感じました。従弟の子、故人にとっては孫の、中学生の兄と妹が亡骸の傍を離れず、何度も涙ぐんでいる姿が、可愛いかった従弟とダブって、叔父さんは幸せな晩年を過ごされたことと思いました。穏かな日よりと、優しい家族の情景、柿の実った風景に哀しみを忘れてしまう一日でした。

 実りの秋といえば、槻木、入間田の地区でのりんごは味と香りが良く、私は特にパリットした歯ごたえが大好きでした。最近りんご作りを止めてしまう農家が相次いでいるとのことですが、近頃問題になっている農薬と関係が有るのか、それとも手間がかかるのか、素人には分かりませんが、りんごの実る風景が少なくなるのは寂しいものです
 遠刈田温泉に家族で行った折に道端で見かけたりんごの木を描きました。雨模様の寒い日だったせいか孫ちゃんは風邪をひいてしまい、風邪に似たりんご病かもしれないそうで長引きそうな様子で心配です。

  春に白い蝶のような花を咲かせたやまぼうしは、さくらんぼを逆さにしたように黄赤の実をつけています。