星を見る会 NO8
 
 2月4日(月)純国産ロケットH−UA試験2号機が無事打ち上げに成功しました!
オメデトウございます〜(^^)/よかったですねー!
 さて、立春を過ぎて、徐々に暖かくなってきましたね、薄青くなった夕方の一番星を見ると春が間近に感じられます。
 冬の星座たちも、夕方の空で高くなり、帰り道などで一番星をつないで、星座の形を探すのも楽しみとなっています。
 今月は、ビッグな天文現象があります!しかも、夕方7時から8時半にかけてと、早い時間なので夜中に起きるとか、朝早くではありません、夕方なのです。昨年は、夜半にかけて土星食が起こりましたが、今回は夕方、ご飯を食べたすぐ後に起こります。
 仙台での土星食の時間は、19:30:08から始まり、約二分間で月にかくれます。出現は、20:15:47です。月の形は半月です。月の暗い部分から進入し明るい部分へ出現します。双眼鏡でも観測できますが、小口径の望遠鏡の方が良く見えます。もっと大きな望遠鏡で見たいと思ったかたは、太陽の村管理棟の屋上で観測会をこなっていますので、気軽に来て望遠鏡をのぞいてくださいね!
1.季節の星座・・・ふたご座
 オリオン座のベテルギュース、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンという一等星をつないでできる三角形を「冬の大三角形」と呼び、星座を探す目印にするのですが、その大三角形の上側にならんでかがやくふたつの一番星があります。
 ふたつとも同じくらいの明るさでかがやいています。ひとつは「カストル」もうひとつは「ポルックス」という、ふたごの兄弟の星座です。

《冬の大三角形とふたご座》

 ふたご座は、スパルタの王テュンダレオスとその妻レダから生まれました。兄をカストル、弟をポルックスといい、それぞれこの星座のα、β星の名前になっています。
 カストルは馬術、ポルックスは剣とボクシングの達人で、二人はイアソンのひきいるアルゴ探検船に乗り組み、コルキスの金色の羊の毛皮を取りに行きます。途中ものすごい嵐にあいましたが、ことの名手オルフェウスがことをかき鳴らして神々にいのると、たちまち晴れ上がり、ふたごの兄弟のうえに星ぼしがきらめいたといいます。このようなわけで、カストルとポルックスは航海の守護神となっています。
 ふたごであったのに少しちがうところは、カストルは生身でしたが、ポルックスは不死身の運命でした。そして、のちにメッセナのイーダス兄弟と戦いカストルは死んでしまいます。なげき悲しんだポルックスは、大神ゼウスに願い不死身の運命を返上し、ともども天の星座へあげられたということです。

2.今月の星を見る会と、天文現象のスケジュール
 3/6  啓蟄(けいちつ)
      下弦
 3/14 新月
 3/15 夕方の西の空で月と金星が並ぶ
 3/18 はくちょう座変光星χ(かい)が極大光度3.4等級〜14.2等級
      夕方の西の空で月と火星が並ぶ
 3/20 関東以北で「土星食」観測会は7:00〜9:30に太陽の村管理棟屋上で実施し
      ています
 3/21【春分の日】 春分(太陽黄経0度)
 3/22 上弦
      宵空の南西の空で月と木星が並ぶ
 3/26 星見会定例会開催
 (午後6時30分から一時間位 太陽の村屋上です。どなたでも望遠鏡で見られます。)
 3/29 満月

3.ちょっとためになる物知りコーナー・知っていると自慢できるかも!
[星雲と星団]
 夜空には、月や惑星・恒星などのほかに星雲・星団が見られます。
 一年中、さまざまな星雲星団が見られるのですが、今の季節は代表的なものがまとめて見らるので探してみてください。
 星雲とは、雲のように光っているものをいいます。代表的なものが、オリオン座のM42星雲です。夏はM31アンドロメダ大星雲があります
 星団とは、多数の恒星が集まっているものを星団といいます。代表的なものはおうし座のM45プレアデス星団、かに座のM44プレセペ星団です。

[池谷・張彗星]について・・・・・・ちょっと重大ニュースかも!
2002年2月1日、静岡県の池谷薫さんと中国の張大慶さんが新彗星を発見しました。
発見時の位置はくじら座の尾のあたりで、およそ9等級の明るさでした。
この彗星にはC/2002 C1の認識符号が与えられ、発見者のお二人の名前をとって
「池谷・張彗星」と呼ばれることになりました。池谷さんは過去に「池谷・関彗星
C/1965 S1)」など5個の彗星を発見されている世界的に有名なコメットハンターです。
今回の発見は1967年の「池谷・関彗星(C/1967 Y1)」以来のこととなります。
この彗星は今後北上し、3月はじめにうお座に、その後アンドロメダ座,カシオ
ペヤ座へと移動していきます。
明るさは3月末から4月はじめに4等級くらいになると予想されています。
4月中旬までは日没後の西の低空に、その後は夜明け前の東の低空に見えます。
その後の軌道要素の計算により、この彗星は400年前後の周期をもつ彗星であることがわかりました。もしかすると16世紀ごろに観測された彗星の再来かもしれないということで、確認が急がれています。