星を見る会 NO5
 
 やったー!やったー!やったー!
 み・た・ぞー!、しし座流星群!!
 いがったなやー!
 夕方から曇りがちで、星も見れないと思っていたところ、12時頃から天頂と南の空が開けてきて、オリオン座の下に火球(大流星)が流れ始めました。
 とるものもとりあえず、太陽の村へ行きました。
 すでにテレビで見たのか、車が20台位、観望の人も70人位いたでしょうか?遅れたかなぁ・・・
 撮影機材を運び上げる中、天空の開けている星空を飛び交う流星たち・・・いざ、写真撮影!と思いきや、星空がなくなってしまいました・・・千葉、東京、徳島、北海道は大快晴だというのに、柴田町は薄雲がかかってしまいました。
 午前2時頃、空が所々開けてきて、雲間から流星が見えてきました。
 シャッターチャンス!カメラを雲間に向けて開放撮影を始めたところ、雲の流れの早いこと、写っていたのは動いている雲ばかり・・・、でも、ちょっとだけ撮影に成功しました!

 やー、やっぱり、自然のことなので天気次第なのでしょうが、朝5時に帰宅し、テレビをつけたら、もうビデオ撮影で、しし座流星群のニュースが流れていました。しかも、全国的に晴れ(!)なのだそうです。
 柴田町は、よく見られなかったようですが、雲をとおして青い光がいく筋も見えていたのが残念でなりません。もし、晴れていたら本当に降っているように見えただろうと思うのですが。

【観望会参加者の一言・・・】
 しし座流星群。予想どおりのすばらしいものでした。我が柴田町星を見る会でも、会員が19日午前0時ごろからぼちぼちと観測をはじめました。それまで曇っていた空も午前0時代には、開け、流星痕がのこるようなものをふくめ、そこそこの醍醐味を味わわせてもらたそうです。(私は、寝坊)そのあとは曇り空。それでも全天のうち、常時5%から10%程度の晴れ間から、次々に流れる様子が見られたのは、感動でした。また、明るい流星が雲の中を衝きぬけるように見えるものもあって、流星は、やっぱり大気圏内の現象なんだとまた感動でした。それにつけても、ニュースを見る度、「ほぼ全国的に好天に恵まれ観測できた。1時間に数百個」とやっているのを見て半分腹だたしさを覚えたのは、私だけではないはず。19日前後数日間で、天気の悪かったのはあの日あの時あの場所だけ。日頃の行いも悪くないはずなのに、「柴田町星を見る会は呪われている」のか。雨男がいるのか。最後に、太陽の村は、天体観測のメッカになりつつあることを感じさせられました。特に、お知らせしているわけでもないのに、当日は、流星観測に150台ほどの自動車が出入りしピーク時には、50人以上の人達が、庭の芝生に寝転んで観測していました。(玉こんとか、きつねうどんとか出店があったら繁盛したことでしょう)「星を見るなら太陽の村」手前味噌ながら、十数年間の星を見る会の活動がそんな構図を作り上げたのかと、ひとりニンマリしてしまいました。(by E・K)

1.季節の星座・・・おうし座
 大神ゼウスが、フェニキアのテュロス王アゲノルの娘エウロペのその美しさに魅せられ、彼女が野で花を摘んでいる時、純白の牡牛に変身し近づいた姿と言われています。エウロペは牡牛の優しげなまなざしに、心を許し背中に乗りました。すると牡牛は猛スピードで走り出し、地中海を渡って、クレタ島まで連れ去って行きました。やがて彼女はゼウスの子を生み、後に子のミノスは王としてクレタ島を支配します。ヨーロッパ大陸の名前は彼女エウロペから取ったと伝えられています。
 背中に輝くのはプレヤデス星団です。プレヤデス星団は、天を支える巨神(テイタン)族のひとりアトラスと、水のニンフ、プレイオネとの間に生れた七人姉妹であると言われています。
 一番明るい星は、アルキオーネ。マイア、アステローペ、メローペ、エレクトラ、タイゲタ、ケレーノ、肉眼で六つの星しか見る事ができないのは、プレアデス姉妹のエレクトラが、トロイアの都が無残に滅びていくのを見ていられず、髪をなびかせて空を駆け巡り、彗星となって姉妹のところへ戻らなかったからです・・。
 六つの星の中で,一番光の弱い一つは,プレアデス姉妹のメローペです。

2.今月の星を見る会と、天文現象のスケジュール
 12/1 満月
 12/4 土星が衝 光度:マイナス0.4等級 位置:おうし座
 12/8 下弦
 12/14 ふたご座流星群が極大の頃
    好条件:一晩中見える、一時間当たり10個〜30個は見られると思われる
 12/15 新月 太平洋中央部で金環日食が起こる
 12/22 冬至
       こぐま座流星群が極大の頃 一時間当たり数個程度
 12/23 【天皇誕生日】
 12/24 【振替休日】上弦
 12/25 〔クリスマス〕
       星見会定例会お休みです。
      (クリスマスのため家庭サービスとなっています。)
 12/30 満月 半影月食(肉眼では見られない)
 12/31 〔大晦日〕

3.ちょっとためになる物知りコーナー・知っていると自慢できるかも!
◎ 流星の探し方
 流星は、いつでも飛んでいます。晴れた夜空をじっと見ていると時々流れるので、注意して見てください。流星は宇宙空間のチリが地球に飛び込んで大気の摩擦で発光するのです。最近の研究では、彗星の出すガス(彗星の尾)が、彗星の軌道上に残っていて、彗星のあとを追うように帯のようになっていて、その軌道を地球が通過する時に大量の星が流れるため、流星群といわれています。しし座流星群はすごかったですね!
 流星は、流れろ!と、見ていても流れることは少ないのです、いつでも飛んでいるのですが、予報がありますので、集中して見る事ができるのです。極大日をはさんで前後に観測できますので、予報をホームページとかで確認してくださいね!
 星座を探していて、偶然見えることも多いので、星座を早見盤などで探してみているのも一つの手ですよ!
 みなさんも、晴れていたら空を見上げ流星を探してみませんか。

◎ 星になった柴田町の人!!
 みなさん、知っていますか?
柴田町の著名人が星の名前になっています!
その人は、「小室達(こむろとおる)」さんです。皆さんも名前は知らなくても、作品は知っていると思います、仙台市の青葉城址にある「伊達正宗騎馬像」の「作者」なのです。柴田町大字入間田の出身で町内の小中学校や公民館に彫刻が残っていますので作品は知っている方も多いと思います。
 なぜ、この方が星になったかというと、1990.11.13北海道北見市において藤井哲也さんと渡辺和郎さんが発見した小惑星に小室達生誕百年を記念して、柴田町星を見る会を介し「Komurotoru」と命名されました。
 みなさんも新しい星を探して、自分の名前を残してみませんか!
 彗星を発見した人は、自分の名前が登録され、小惑星を発見した場合はその星の名前を推薦する権利があるのです。いかがですか!

(6246) Komurotoru

1990 VX2. Discovered 1990 November 13 by T. Fujii and K. Watanabe at Kitami.Named in memory of the sculptor Toru Komuro (1899-1953), on the hundredth anniversary of his birth. Komuro's work was first accepted for the Teiten (Imperial Art Exhibition, now known as Nitten) in 1924. His most important work is the equestrian statue of Datemasamune {see planet (6859)}, placed in the ruins of the castle of Sendai {see planet (3133)} as a symbol of the city. (M 34623)