星を見る会 NO2
 
 今年は8月に入ってから寒くなり曇り空が続きました。8月10日に予定していたスターウォッチングもガスがかかって曇り空になってしまいました。スターウオッチングネットワークは、全国星空継続観察会として毎年全国で行われ、夏と冬の2回太陽の村でも観測会を行っています。夏は「おりひめ星」と呼ばれている、こと座の「ベガ」を基準に星座を構成する四つの星をつなぎ、何等星まで見えるかを観測するものなのですが、とにかく、晴れなければ見えないのです。星見会々員は、曇り空の続く中「今日こそは‥」と日々(夜々)夜空を見上げつつ星空を待ち、観察期限の8月20日ようやく何とか晴れ間を見つけ写真撮影を行い観察することができました。冬のスターウォッチングネットワークは、プレアデス星団を基準に開催予定です、お楽しみに!。

1.季節の星座
 今月は秋の星空のお話をしましょう。
 夏の代表!はくちょう座やこと座はしだいに西よりに傾き、明るい星が徐々に少なくなってきました。でも、秋の夜空は、ドラマがいっぱいです!夕方暗くなるのが早くなってきて、星を見る機会が多くなってきます。秋の星空は、神話がたくさんあります。まず、目立つのが天頂付近にある四角形をつくる星・・・。よーく見ると正四辺形になっています。これは、ペガスス座とアンドロメダ座の明るい星をつないだ「ペガススの四辺形」と呼ばれるものです。一般的には翼を持った天馬(ペガサス)がイメージとしてあらわれてきます。でも、このペガススはアンドロメダを助けた、勇士ペルセウスを背に乗せてのいる神馬なのです。よーく、目を凝らすと四角形が胴体で、足が二本、あたまが現れたかな?
 物語は、エチオピアの王家に生まれたアンドロメダ姫をケフェウス王とカシオペア王妃が、誰よりも美しいと自慢したため、美の女神達に嫌われ、海の神ポセイドンから化けクジラのいけにえとして差し出すよう言いつけられました。嘆いた王と妃でありましたが、たび重なる大津波で国に災難がづづき、アンドロメダはみずから化けクジラのいけにえになりました。クサリでつながれたアンドロメダをペガサスにのったペルセウスが不憫に思い、化けクジラをメデューサの首で石に変え、アンドロメダを助け、妃にした・・・
 この物語に出てくる登場人物たちが星座になりカシオペア座、ペルセウス座、アンドロメダ座、ケフェウス座、クジラ座、ペガスス座となったようです。
 この秋の星座たちの周辺は、望遠鏡で見る星雲・星団がひしめいているのです。代表的なM31アンドロメダ星雲、ペルセウス二重星団、変光星のクジラ座の「ミラ」・ペルセウス座の「アルゴル」(メデューサの首)などがあります。



2.今月の星を見る会と、天文現象のスケジュールをお知らせします
  9/3  月齢15.0
  9/8〜9 蔵王星の会
  9/12 宇宙の日・・・1992.9.12毛利衛さんが宇宙飛行士としてスペー
       スシャトルで飛び立った日
  9/23 秋分の日・・・昼と夜の長さが同じ日
  9/25 第四火曜日 星見会定例会開催午後7時から太陽の村屋上で
          す。どなたでも望遠鏡で見られます。主に七日月と火星)
  10/1 中秋の名月(でも、満月は10/2なのでした。)
しばたの郷土館中庭観月会−参加無料− 
  名月観望、かたりべを囲んで、茶席、筝曲演奏と欲張り企画です。
  午後7時から8時30分まで。時間内自由参加です。
  ただし,茶席は200席限りとなります。 
  問合せ/0224-55-0707しばたの郷土館内(柴田町星を見る会 加藤)

3.ちょっとためになる物知りコーナー・知っていると自慢できるかも!
◎中秋の名月
・・・秋といえば、「中秋の名月」。名月をめでながらだんごを食べる。むかしの人は、ほんとに楽しいことを考えてくれました。
 ところで、毎月十五夜があるのに、どうして“中秋の名月”なのでしょう。そもそも“中秋”は、8月8日の立秋から、11月8日の立冬までの91日間の中日にあたる日で、陰暦8月15日(今年は10月1日)をいいます。日本では、むかしから、月が生活に密着していて、中秋のころは、たくさんの作物の収穫時期で農事のけじめになっていたところから、収穫を感謝する日として“中秋のお月見”が位置付けられてきたと思われます。
 お供え物は、その年収穫したいも(さといも、さつまいも)や、くりなどの畑でとれた物、米の粉で作っただんごなどをそなえすすきや萩を飾るのが一般的で、芋名月(いもめいげつ)ともよばれています。
 ◎蔵王星の会
日時、2001年9月8日〜9日(土〜日)夕方から翌朝(月例20)
場所、宮城県白石スキー場の駐車場
主催、蔵王星の会実行委員会
会費、3,000円(一人または一家族あたり)
内容、天文愛好者同士の交流
   天体望遠鏡を持ち寄っての愛機自慢、互いに観望会
特記、雨天決行!です
   宿泊の施設はありません、各自で対策してください。
   準備の都合上、参加いただける方は前日までにご連絡ください。
   (でないと食材が不足する事態に…)
連絡先:大槻 功 さん(Isao Ootsuki) TEL 0224-75-2659

後記:オメデトウございます! H−UAロケットが発射され、試験衛星も順調に軌道に乗ったようです。みんなも宇宙から星を見ることができるかもしれませんね。ヾ(^-^)