星を見る会 NO16 2002.11.3

 さむい〜!時雨れている空なのに星がサンサンとかがやいています。
今日はラッキーかな、帰り道でスバルの下を流れ星がとんでいきました!しかも明るく輝く火球が見えてしまいました!願い事3回「かねかね・・」あー、残念さいごまで言えませんでした。去年の「しし座流星群」はすごかったですね!
 今年も大出現と予想されていますが、観測適地がアメリカとアフリカとのことで、日本ではあまり期待できないようで、ちょっと残念です!
 時間的には、11月19日午後1時と午後7時がピークと予想されていますが、今年は残念なことに月が14夜と、ほぼ満月に近く暗い流れ星はみえないのです。
 去年の記憶ですと、ピーク時間の前後2時間はあかるい流星が多く流れていたので、今年もちょっとだけ見えるかな?とわずかに期待しています。

2001.11.19のしし座流星】
1.季節の星座・・・アンドロメダ座、ペルセウス座、ペガスス座
 4時半、5時頃になるともう暗くなり、帰る道々空を見上げる機会が増えてきました。今、見ている星々のひとつひとつが星座の一部分になっています。空には星座がなんこあるか知っていますか?現在は88星座に区分けされています。日本地図や住宅地図のように図面にあらわされていて、わたしも星座をさがす時は「2丁目3番地」のように探すことができるのですよ!
 誰が星座をつくったのかはわかりませんが、旅の目印にされたり、季節のおとずれをおしえてもらったりしています。いつのまにか、みんなが知っている神話やものがたりがつたえられ一般的になったものだといわれています。
 星座には神話の時代から、何かをつたえているのかもしれませんね。
 夏の星座が西の空にしずみかけていて、白鳥座があまの川をわたりきって西にしずむころ白石川には本物のハクチョウが追いかけてきてつばさを休ませています。
 今からの季節で目につくのは、天頂付近に明るい星が四角形を作っているのが見えるでしょうか、これは「ペガススの四辺形」といって、夏の大三角形・冬の大三角形とともに星座をさがす「めやす」となっています。

【ペガススの四辺形】
 「ペガスス」はペルセウスがのっていたつばさをもった白馬といわれています。
 ペルセウスはペガススにのり冒険の旅のとちゅうで、海辺の岩にくさりでつながれた美しい娘をみつけます。娘はアンドロメダといい、平和な文化国家であるエチオピア王家のひとり娘でした。あるとき、母親のカシオペアが「私の美しさは海の神ポセイドンにつかえるニンフ(ようせい)たちにもまさるだろう」とじまんしてしまいました、さあ大変、この声が西風にのって海へはこばれニンフたちに聞こえてしまったのです。おこったニンフたちが海の神にうったえました。それからのエチオピアは大変です。海岸には何度も大波がおしよせ、化けクジラが人をさらっていったりしました。エチオピア王ケフェウスは、海神のたたりであると、わざわいをおさめるためにアンドロメダを海の化けクジラにいけにえとしてささげるため岩にくさりでつなぎました。
 ペルセウスは、美しい娘が化けクジラにおそわれそうになるのを見て、あわれに思いこしにさげていた袋から、さきに退治していたメドゥーサの首をだしクジラにむけました。そのとき、メドゥーサの目がみひらかれ化けクジラは大きな岩になったといいます。
 その後、アンドロメダとペルセウスはむすばれ天空で、なかよくとなりあわせとなっています。この物語にでてくる「ペルセウス」「アンドロメダ」「ペカスス」「カシオペア」「ケフェウス」「くじら」が秋の星座として北から天頂にかけて物語を伝えているようですね。ペガススの四辺形からカシオペア座にむかうところに「M31アンドロメダ大星雲」があります。双眼鏡や望遠鏡で見ると美しいうずまきの星雲が見られますよ!

2.今月の星を見る会と、天文現象のスケジュール
 11/ 3 おうし座流星群の南群が極大
  11/12 上弦(00:52)
 11/13 おうし座流星群の北群が極大
 11/15 しし座Rが極大
 11/19 しし座流星群が極大(下記に詳細あり。)
 11/20 満月(10:34半影月食となるが日本では見れません。)
 11/22 よいの東の空で月と土星が並ぶ
 11/26 星見会定例会開催(第4・火曜日)
 (午後7時00分から一時間位 太陽の村屋上です。どなたでも望遠鏡で見られます。)
 11/26 深夜の東の空で月と木星が並ぶ
 11/28 下弦(00:46)

3.ちょっとためになる物知りコーナー・知っていると自慢できるかも!
☆しし座流星群…昨年は「流星雨」といわれていたのに…。
 昨年、流星雨の出現を予想した、デビッド・アッシャー博士達の予測では、
 ピークが2回ありまして、日本時間で11月19日13時半頃と19時半頃と予測されています。しかし、この時間帯では、しし座は地球の反対側なので地球の大気圏に入ってくる流星が見られないことになります。
 しし座流星群は、テンペルタット彗星がまいたガスのなごりがチューブ状に残っていて、地球の軌道上にあり、地球がそのダストトレイルを通り抜けるときに流星群となるものです。