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星を見る会 NO15 2002.10.1 今年は秋が早いのではないでしょうか?
夏場は日中暑く、太陽はサンサンと輝いていたのに、夜はドンヨリと曇って星の見えない日が続きました。 冷夏だという話もありますが、お米は十分育っていて、豊作のようです。残念だったのは、春から夏への星座のうつり変わりが見られなかったことでしょうかね? 9月21日にしばたの郷土館で「おめげっつぁん・観月会」が開かれました。 柴田町星を見る会も参加して、中秋の名月を見ながら、琴の調べに耳をかたむけ抹茶とオダンゴをいただき、中秋の名月を堪能しました。(下記に記事あり) ![]() 【十四夜の月】シュミットカセグレン30cmLV25mmにて間接撮影
1.季節の星座・・・うみずがめ座、みなみのうお座、うお座
夕方、暗くなるのが早くなってきました。空はすみわたり、シーイングも良く星空観察では絶好のチャンス!なのですが、秋は明るい星が少ないので、星座をさがすのがたいへんです。 頭の上には夏の星座の、白鳥座・こと座・わし座がまだ見られますが、南の空には明るい星がポツポツと見えている程度なのです。でも、よーく見ると中空のまんなかあたりに「Y」ワイの字形をかたむけたような小さな四つの星のかたまりが見えます。これが、みずがめ座の「かめのそそぎぐち」です。ここから、おなじくらいの明るさの星がつながっていて、水が流れているようすがわかるかな? 流れていった水が、またあつまってこんどは明るい星に流れこんでいます。これはみなみのうお座のフォーマルハウトという星なのです。 みずがめ座のまわりには、みなみのうお座・うお座・くじら座・尾がサカナのやぎ座・川の名前のエリダヌス座などがあつまっているのですが、これは、星座ができた頃の季節(雨期?)に関係があるのかもしれませんね! みずがめ座の星座名はアクエリアスといいます。アクアとは、水という意味ですが、水族館はアクアリウム、海にもぐるときの装置はアクアラングというふうに「水」に関係するものにおおいようですね。星座は、大神ゼウスが神々とえんかいをするときに、酒をついでまわる役のヘーベ(ゼウスとヘラの娘)のかわりにつれてこられた美少年ガニメデュース(ゼウスがワシの姿になりさらってきた。)といわれています。星座絵を見ると老人のときもあり、青年のときもあり、ガニメデュースは歳をとっていたのでしょうか?(神々は歳をとらないのに。) うお座は、美と愛の女神アフロディーテ(ビーナス)と、その子エロス(キューピット)がユーフラテス川のほとりを散歩していたとき、とつぜん出てきたティフォン(100の頭を持ちおそろしいうなり声をあげる怪物)という怪物におどろき、とっさにサカナに姿をかえユーフラテス川にとびこんでにげた姿とされます。星座絵では2匹のサカナが尾をひもでつなげた形になっているのは、母子をあらわしているのです。 同じはなしで、ずっと下に位置するみなみのうお座は深く逃げすぎたため深海魚(しんかいぎょ)のようなアンコウの姿をしているようです。 ![]() 【みずがめ座】 2.今月の星を見る会と、天文現象のスケジュール
10/ 5 明け方の低空(東)で火星と月(月齢28.0)がならぶ
10/ 6 新月(20:18) 10/ 9 ジャコビニ流星群が極大 10/11 明け方の低空(東)で火星と水星がならぶ 10/13 上弦(14:34) 10/13 水星が西方最大離角(16:34) 10/18 十三夜
10/21 十五夜(中秋の名月は9月21日でした。)(満月16:20) 10/22 オリオン座流星群が極大 10/22 星見会定例会開催(第4・火曜日) (午後7時00分から一時間位 太陽の村屋上です。どなたでも望遠鏡で見られます。)
10/29 下弦(14:28) 3.ちょっとためになる物知りコーナー・知っていると自慢できるかも!
☆−静かに流れ行く時の感動−観月会 9月21日しばたの郷土館の中庭を会場に観月会を開催しました。今年で6回目となるこの催しに160名を超える方々が来場されました。 お月様のほうは、おぼろ月に「おぼろが」10枚重なったような月が時折見えるくらいの悪天候。それでも、丸い月の姿や、雲の中に月光をみつけると、「でてきた!でてきた!」とはずかしがりやの名月を楽しんでいました。 また、会場では、かたりべ(柴田かたりべの会)、茶席(勤労青少年ホーム茶道教室)、筝曲演奏(筝曲生田流砂金美代子社中)のコーナーが開かれ、お客様と一緒に静かにふけ行く中秋の夜を堪能しました。 ![]() 【茶席】 ![]() 【筝曲 ![]() 【かたりべの会】 ![]() 【星見会】 ☆町史にもある日食観測
7月のこのコーナーで、「町史にもある日食観測」の記事を掲載しました。
現在、しばたの郷土館で開催中の企画展「近代柴田の黎明期」の中で、この日の食観測記(複写)が展示されています。筆文字で書かれた測記録を見ると、なんとも言えない熱い思いが伝わってきます。115年前の郷土の先人が行った科学的観測記録を、見てみませんか。(入場料がかかります) |