星を見る会 NO13 2002.8.1

 梅雨明けだー!夏だー!やっと星空が見えるー!
 7月は台風6号明けの一日だけ、久々に星空が見え、突然さそり座が南中していて、おー、季節が変わっていたー、てなもんで、本当に星の見えない月となってしまいました。
 星見会定例会(第4火曜日)も梅雨明け宣言の日に開催だったのに、夜になると厚い雲と霧が発生して、残念なことに星空は見えませんでした。
 仙台七夕は旧暦に行われるので、今月が七夕となります。今月は織姫も彦星も一年に一度のデートがかなうことでしょうね!
 さて、今月は夏のイベント真っ盛り!星見会でも多々イベントに参加していますので、みなさんも来てみてくださいね!(情報は下記にあります。)

1.季節の星座・・・いて座(銀河系の中心)
 南の空、夏の王者さそり座のすぐ東にあるのが、黄道12星座のひとつ、いて座です。
 ひしゃくをひっくりかえしたような形が目につきますが、この6つの星を「北斗七星」に対して「南斗六星」と呼んでいます。この星座は、夏の天の川がいちばん明るく幅広くなっているところにあります。このいて座の方向約2万8千光年彼方に私たちの銀河系の中心があるからです。たくさんの明るい天体がここに位置するので、天気のよいとき双眼鏡などをお持ちの方はこの方向へ向けてみると、銀河の星々を堪能することができるでしょう!
 いて座の南には、明るい星はありませんが、よく晴れた日には冠状の星のつらなりがわかると思います。これは北天のかんむり座に対する「みなみのかんむり座」です。南の地平線近いので8月の夜9時頃に見やすくなります。星を見る会で観測している太陽の村のような南が開けたところでは一層見やすくなります。挑戦してみてください。


 【図−いて座とさそり座】

 いて座は、弓に矢をつがえて、西のサソリ座にねらいをつけている、上半身が人間、下半身がウマのすがたをしています。半人半馬の怪人たちをケンタウロスといい、みな気があらく乱暴ですが、一人、このケンタウロス、ケイロンだけはかしこく正しいことをしていたと伝えられています。
 日の神アポロンや、月の神アルテーミスから、音楽・医術・狩り・予言など、たくさんの学芸をさずかり、ペリオン山の洞窟にこもって、いろいろな人の先生になりました。
 アスクレピオスには医学を、トロヤの勇士アキレウスには武術を、そのほかにもヘラクレス、アルゴ探検船のイアソンなどもケイロンから学んだと伝えられています。このため、星占いではいて座生まれは学芸にすぐれているといわれています。
 このヘイロンは、不死身のケンタウロス一族でしたが、別のらんぼう者のケンタウロスたちと、勇者ヘラクレスとの戦いにまきこまれ、ヘラクレスの放った毒矢にひざをつらぬかれ、不死身の力をプロメテウスにゆずっていたため、死んでしまいました。
 のちに、大神ゼウスがケイロンのすがたを天上へあげたそうです。
2.今月の星を見る会と、天文現象のスケジュール
 8/ 1 下弦
 8/ 2 海王星が衝(光度7.8等級)
 8/ 6 夏のスターウオッチングin太陽の村(下記に詳細あり)
 8/ 8 立秋
 8/ 9 新月
 8/13 ぺルセウス座流星群が極大の頃
 8/15 上弦
 8/20 天王星が衝(光度5.7等級)
 8/22 金星が東方最大離角
     (光度マイナス4.3等級、離角46度00分、視直径24.3秒)
 8/23 満月
      処暑
 8/27 星見会定例会開催(第4・火曜日)
 (午後7時30分から一時間位 太陽の村屋上です。どなたでも望遠鏡で見られます。)
 8/31 下弦

3.ちょっとためになる物知りコーナー・知っていると自慢できるかも!
☆柴田町星見会スターウオッチングin太陽の村
 2002.8.6(火)pm7:30〜8:30 (雨天曇天の場合は8/9)
 柴田町星見会は、毎年夏と冬に星座を使った環境測定にチャレンジしています。
 今回は、夏の星座「こと座」を使って環境測定。
 さて、柴田町は星が見える町なのでしょうか?
 観測方法は、双眼鏡をつかって「こと座」のハープの弦の部分の四つの星の中にある、くらい星が、いくつ観測できるかみんなの目で観測します。


 【こと座と夏の大三角形】