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星を見る会 NO11 さてさて、今年の天気はなんなのでしょうねー、桜は三月に咲いてしまう、ゴールデンウィークは上天気だったのに、もはや、梅雨? せっかく、夕方の西空に惑星がせいぞろいしていたというのに、見れたのはほんの数日でした。(筆者も水星を確認したのは初めてでした。)
でも、今月もビッグな天文現象があります!しかも、日中です! 6月11日朝am6:48から太陽が欠け始めます!最大で太陽の41%が欠けます。 日本で見られる日食は、1998.8.11に西日本で見られたのが最後ですから3年ぶりとなるそうです。ひさびさの日食でわくわくしますね!(詳細は下記にて。) 1.季節の星座・・・てんびん座 てんびん座は、となりの大きな星座。農業の女神デーメーテール・正義をつかさどるアストライアともいわれる、おとめ座がもつ善悪(ぜんあく)をはかる秤(はかり)といわれています。 その昔、人類が黄金の時代といわれたころは、野山は野菜やくだものがしぜんにみのり、川には乳がながれ、カシの木からはあまいみつがながれていて、神々も地上に人類とともに住んでいました。 銀の時代になると、四季の区別ができたので、人々は家をつくり、たねをまいて働かなければならなくなりました。人々の心もとげとげしくなり、とりいれした食べ物や財産をめぐって、あらそいをするようになりました。 神々は、ひとり、またひとりと天上へ帰っていきましたが、アストライアはひとり地上にとどまって人類に正義をといてまわりました。 ところが、銅の時代になると、あらそいはますますはげしくなり、木々は切り倒され軍船となり、くわを作る鉄もするどい剣とかえられました。 さすがのアストライアも人類にあいそをつかし、白い翼をはばたいて大空へ帰っていきました。 てんびん座は、おとめ座とおなじく太陽のとおりみち、黄道(こうどう)に位置し、三千年まえは、秋分の日に太陽が位置していたため、昼と夜の長さがおなじであったため、てんびん座ができたともいわれています。種まきや収穫の時期を知ることもできたので、農業の女神デーメーテールのおとめ座ができたのかもしれませんね。 ![]() 2.今月の星を見る会と、天文現象のスケジュール
6月は、夕空に金星が−4等星!(宵の明星)で木星と並んでいます。 6/ 3 下弦 6/ 6 〔芒種〕太陽黄経75度 6/ 8 冥王星が衝 6/11 新月 部分日食(北太平洋方面では金環日食となる) (臨時)星を見る会開催 午前7時から一時間位 先着30名様は、日食めがねがもらえます。(作れます!?) 〔入梅〕太陽黄経80度 6/18 上弦 6/21 〔夏至〕太陽黄経90度 水星が西方最大離角(光度0.6等級、離角22度44分、視直径8.2秒) 6/25 満月(半影月食になるが肉眼で見ることは難しい ) 星見会定例会開催(第4・火曜日) (午後7時30分から一時間位 太陽の村屋上です。どなたでも望遠鏡で見られます。)
![]() 【H14.5.28太陽の村屋上にて】 3.ちょっとためになる物知りコーナー・知っていると自慢できるかも!
◎ 6月11日、日本全国で日食が観測できます。 仙台での食の始まり(欠け始め)は、am6:48:03 最大に欠けるのは、am7:45:08 日食の終了は、am8:49:02 という予報です。 今回の日食は、日本の南方海上を金環日食帯がとおるため、日本でも部分日食として観測できるものです。 金環日食とは、太陽と地球の間に入った月が、やや太陽よりのため、地球から遠く見た目では太陽よりも小さいので太陽すべてをかくせず、全部かくれても太陽の輪郭がのこりリングのように見え、金環食といわれています。 【観測方法】 太陽を直接見てはいけません!まぶしくて目が見えなくなることがあります。安全に日食を観測するためには、特別な日食グラス(白黒フィルムを感光させて現像したものなど。)や市販のものなら大丈夫ですが、黒い下敷きやサングラスなどでは危険です。 直接見ないで観測できる方法があります。度数の軽い双眼鏡やオペラグラスで、白い紙などに投影して間接的に欠けているのを確認したりします。面白いのは、厚紙などに千枚通しなどで丸い穴をあけ、ピンホールカメラの要領でみると、三日月形に投影されます。 文字などの形に穴をあけて投影すると、その形に三日月形になり楽しいですよ! ※前に観測した時は、木々の木漏れ日が三日月形になっていたのが印象的でした。今回も見れるかも! 【図−ピンホール日食観測・1997年9月9日の日食にて】 ◎ 金星が超明るい! 夕方、西の空を見上げると初めて見た方は「あれは飛行機、UFO?」と思ってしまうほど、明るい星が美しく輝いています。これぞ金星・宵の明星でちょうど今太陽からの離隔が大きく見やすくなっています。金星の光度は太陽と月を除く天体では最も明るい−4等星です。 ゴ−ルデンウィ−ク中に月・水星・木星・土星との惑星集合ランデブ−が話題になりニュ−ス等でも報道されましたが、今も金星に次いで明るい木星(−2等星)が近くに見えており、たいへん見ごたえがあります。星のことがまったくわからない方でも見上げればすぐにわかりますので、ぜひご覧ください。 金星は古代から美の女神ビ−ナスの名で呼ばれてきました。明るく見えるのは金星の分厚い大気が太陽の光をよく反射するためです。その分厚い二酸化炭素の雲の下では硫酸の雨が降り、気圧が100気圧、気温が400度というすさまじい実際は「ビ−ナス」とはかけ離れた激しい過酷な星のようです。 |