|
星を見る会 NO10 今年は、あっという間に桜が散ってしまいました。
デジカメでいろいろな場所で撮りたかったのに残念ですね!最近はデジカメで天体写真に挑戦していますが、うまく撮れません。皆さんにお見せできるように、もっと修行しま〜す(^-^)ゞ 夕方の西の空に火星・水星・木星・金星・土星が集まっています。水星と金星は月とおなじように満ち欠けがあり、望遠鏡で見ると半月状に欠けているのが観察できますよ。 1.季節の星座・・・おおぐま座こぐま座 先月紹介しました、春の大曲線で登場した「おおぐま座」は、北斗七星(ほくとしちせい)を星座の一部に組み込んでいる大きな星座なのですが、全体を想像するのはたいへんです。北斗七星を身体の一部の尾とすると、その大きさが想像できると思います。 月の女神アルテーミスは、三日月をかたどったかんむりをかぶり、弓矢を持つ狩りの女神でした。おともの中にカリストという娘がいて、女神にしたがって野山をかけめぐっていました。天の大神ゼウスはカリストを愛し、やがてアルカスという男の子が生まれました。ゼウスの后(きさき)ヘラはゼウスのしわざをにくみましたが、その怒りはカリストに向けられました。ヘラの怒りを受けたカリストは、ヘラにあわれみをこいましたが、うでは見る見る黒い毛におおわれ、美しいくちびるも長くのびて、みにくいあごに変わり、出す声もただの太いうなり声となってしまいました。つれていたりょう犬たちもおそろしいクマの姿におそいかかります。カリストは森の奥深くへにげていきました。 それから十数年アルカスは、赤ん坊のころの出来事を何も知らず、母と同じように狩りの上手な若者になっていました。ある日、森にはいったアルカスの目の前に、立ちはだかったおおきなクマがあらわれ、おそろしいうなり声をあげて向かってきました。アルカスはクマに向かってやりをかまえ立ち向かいました。そのクマが、突然あらわれた自分の息子のすがたを見て、うれしさのあまり立ち上がったのも知らずに・・・ 天上で見ていた大神ゼウスは、自分のしたことが原因でアルカスが母に向かうのを後悔し、あわれに思いアルカスもクマの姿に変え夜空の星座にしたということです。 じっさいのくまのシッポは短いですが、星座になるときシッポをもって投げ上げられたため長くのびたとの話もあります。 天体観測をしたことのある方は気がつくかもしれませんが、ゼウスはジュピターともいわれ木星。カリストは木星の月(衛星)の名前で、現在はずっといっしょにいるのですよ。 ![]() 2.今月の星を見る会と、天文現象のスケジュール
5月は、夕空に惑星が大集合しています。 5/3 【憲法記念日】 5/4 【国民の休日】水星が東方最大離角 0.4等級、離角約21度、視直径約8秒 土星と火星が再接近 5/5 【こどもの日】 5/6 【振替休日】 下弦 〔立夏〕太陽黄経45度 みずがめ座η(エータ)流星群が極大02:00(母彗星はハレー彗星!) 5/12 新月 5/20 上弦 5/21 〔小満〕太陽黄経60度 5/26 満月 半影月食になる(19:13〜22:54) 5/28 星見会定例会開催 (午後7時30分から一時間位 太陽の村屋上です。どなたでも望遠鏡で見られます。) 3.ちょっとためになる物知りコーナー・知っていると自慢できるかも! [星座の探し方] おおぐま座の探し方は、北と思われる方角に「北斗七星」ひしゃくの形を見つけてください。その、ひしゃくのえ(つかむところ)が熊の尾になります。さらにひしゃくを4倍したくらいの胴体があって、頭の部分がみっつの明るい星でかこまれて出来ています。胴体から手・足が伸びている星が見つけられれば「おおぐま座」の完成です。いかがですか? [北極星の探し方] 「北極星」とは、地球が回転している中心線の延長にあって、星が見えているときは位置がかわらないように見えるため、昔から船乗りたちがなにもない海で方角をさだめるたすけとしていた星です。この「北極星」はおおぐま座の北斗七星とカシオペア座から探すことが出来ます。ひとつめの北斗七星から探す方法は、ひしゃく星として七つの明るい星が「手桶」の形を作っていますが、おけ部分の2つの星をつないで5倍するところに北極星をみつけられます。 もうひとつの方法は、北の空にある「W」の形をみつけてください。これは、カシオペア座という星座なのですが、Wの両側の線をのばして交差させた点からWのまんなかの星をとおして5倍の位置に北極星がみつけられます。 ![]() [今日は曇りと安心?していたら‥4/23星見会報告]
朝からのいい天気も崩れ始め、窓の外は曇り空。 「今日は天気悪いから、ちょっと山に登ってすぐ帰るから」と帰るコールをして職場を後に。ところが、なんとうす雲をとおして、上弦過ぎのお月様が見えるではありませんか。それでも、「こんな曇り空ならお客はこないだろう。なんたっていつものことだし。 まだ明るいし」と自分勝手に納得しながら太陽の村へと車を走らせました。 ところがところが、なんと、ついたら、女性が2人、入り口に立っているのが見えてきました。 「まさか、お客様?」と思いながら、資料をがさごそしていると、「星を見る会のかたですか?」とのお声がけ。「はいおまたせいたしました。まだ明るいですね。」などとごまかしながら、観測棟を開け星見会openとなりました。 今日のお客様はご家族?4名、はじめてのご来場。うす雲をとおして観望できた、月、木星、金星に、「自分の望遠鏡で見るのとはぜんぜん違うんですね。感動しました(会話要約)」と、うれしいご感想をいただきました。 さすがに夕方は冷えてきました。曇天の中、お越しくださった4名のご家族に心からお礼を申し上げます。これに懲りず、またのお越しをお待ちしています!!(このHPみていただけたら、なお感激なんだけど‥) さて、ほんとに日が長くなってきたので、5月は19:30open、20:30closeにしたいと思います。 ![]() |