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《8月の活動報告》

  日  時 2000年8月20日(日)
  場  所 柴田町〜七ヶ宿町の白石川流域
 
写真1
写真2
写真3
写真4
 柴田おもしろ探検隊は、1997年から1999年の3カ年にわたって柴田町内を流れる阿武隈川の源流から河口に至る流域の自然や水質等の観察を行きました。今年は、それに引き続き、同じく町内を流れる白石川について観察を行い、川と森林の環境保全・役割についてを学ぶことを目的に実施。

 この日、柴田コミュニティセンターを出発したバスは、最初に小野さつき訓導の碑前に到着。地元の小学生と引率の教師が犠牲となった白石川(中流)での水難事故について、しばたの郷土館職員から説明がありました。地元では、有名な話ですが、この話を聞く度に犠牲になった方々のご冥福を祈らずにはおれません。次にバスは、一気に白石川源流へと向かうため出発。車中では、仙台大学リクリェーション部によるゲームで盛り上がり、ひとりもバスに酔うことなく無事到着することが出来ました。
 早速、2班に分かれて森林インストラクターをリーダーに宮城・山形の県境に広がる水源涵養保安林と広葉樹林の土壌生物の観察(写真1)、保水力の実験及び源流の水質調査(CODパックテスト 写真2)を実施。参加者は、湧き出る水の冷たさや10pほどしかない白石川の川幅に驚いていました。午後からは滑津大滝に移動して水生生物の観察(写真3)の予定でしたが、川に入った子供たちは、観察もそこそこに泳いだり、水をかけ合ったりと各々楽しんでいました。大人も知らず知らずのうちに子供といっしょに遊んおり、私もいつの間にか子供になっていました。
 最近、川に親しむ機会は、めっきり少なくなっていますが、川で遊ぶ子供たちの生き生きとした表情を見ているとその機会の大切さを感じます。安全性から川を遠ざけていた時代に成長した大人は、次世代の子供たちに川との付き合い方をどう教えら良いのでしょうか。今一度、考える時期にきているのではないでしょうか。次に天然記念物の材木岩(写真4)を見学。参加者は、火山活動の活発だった時代に思いを馳せていました。